「禁札を 見しとき既に つつじ手に」
句碑は、伊奈冨神社菩薩堂西側に位置する。句は昭和25(1950)年の作。本名は水谷貞一。
貞一氏は、明治35(1902)年2月24日、水谷寅次郎の長男として、四日市市に生まれる。
父の寅次郎は全財産を投入して、萬古焼に没頭して大正焼を発案し、弟子を養成した。万古神社に現に祭られている。貞一は萬古焼を継いだが、父と意見を異にし、青年雄弁に集中し、全国を回った。そして選挙運動に投じた。
昭和20(1945)年、母方の実家神宮寺へ疎開した。伯父の間宮泰龍の勧めにより八束穂句会に入り、句作に精進した。戦後、各俳誌に活躍し、運河同人となっていた。青年時代に習得した観世流謡曲と共に、稲生公民館で、俳句・謡曲の指導を十数年に奉仕した。その他、中央公民館泉句会・旭が丘句会等の指導をし、その急逝は惜しまれた。傍ら陶芸楽焼の指導をし、自らも自宅に窯を築き、地元小学校へも築いて指導した。抹茶茶碗・湯飲み制作が多く、茶人・愛好家に喜ばれた。伊奈富神社菩薩堂にある献句と句碑が残っている。
昭和58年2月7日没。
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