いのう遺跡文化探訪|スポット 伊奈冨神社3-9

獅子祭碑
 西瀬古の磯部久二郎氏の功績を称える碑。古く、三年に一度の伊奈冨神社の式年大祭には山本・中戸・箕田の獅子舞が伊奈冨神社の境内で獅子舞を奏していたが、明治に入りこれが行われなくなり、これを嘆いた久二郎氏が奔走し、しばらくしてこの祭礼が続けられた。この功績を称え、有志の者たちがこれを建てたと記されている。
表  邦俗木を彫り 桟猊の面に擬し 
舞を捧げ以て神を祀る民の為に邦を攘(はら)ひ福を祷(いの)る称して獅子頭といふ謹んで旧記を按ずるに 伊奈冨神社伝ふる所の獅子舞は 僧空海の作る所なりと其の後 高倉帝亦四頭勅納したまふ 皆稀世の珍なり凡そ勢国の神社は概ね此の物を蔵す 而して本社蔵する所は 殊に霊物と為す式年大祭には 山本・中戸・箕田等 三獅子頭皆焉(ここ)に臻(いた)り倶に舞曲を本社社殿に奏し 著(あきらか)に恒例を為せるは蓋(けだ)し以(ゆえ)有るなり明治維新百度咸(みな)変り この礼も亦行はれざる有り邑人磯部久二郎深く之を慨(なげ)き 京浜の間に奔走し 大谷氏等に就き金を募り 以て之に充て此の礼に資す乃ち永く廃絶の患莫(うれいな)を得たり磯部君の此の挙は 廃を興し 民を福する者と謂ふべきなり頃(このころ)里民相謀(はか)り 石を建て 功を永 遠に記す予 前に乏しきを社司に承(う)く 乃ち敢(あえ)て其の顛末(てんまつ)を記すると爾(しか)云う
    白山此咩神社宮司従七位稲生一忠撰文
    洞津 市川進書并篆額
 裏  明治三十六年十二月 有志者建之
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